UX Days Tokyo 2016「「商品のストーリーボード化」

プレゼン内容メモ
※ 誤記多いにあると思います。ご容赦ください。

 

13:30-14:20
Kevin Cheng
「商品のストーリーボード化」

 

事例

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事例:google chrome

2008年に google chrome が誕生
googlemozilla が好きであり、mozzila が存在するのに、なぜ chrome が必要かを説明する必要があった。

長文のホワイトペーパーを出したが伝えるのが難しかった。

コミックスのゴッドファーザーと呼ばれる方を雇い、コミックを書いたところ、とても伝わりやすいものになった。
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漫画をどうビジネスに活かすか。
「漫画は子供だけが見るもの」という価値観の国が多い。
日本の場合、大人も読む。


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事例:アメリカ航空母艦

「なぜ我々がここにいる必要があるか」を漫画で説明した
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映画の世界においても、映画を作る前に漫画を作る
「ストーリーボード」と呼ばれるものである。


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事例:Airbnd

ユーザの経験を漫画にした。
「ホテルについてからの体験」ではなく「ホテルにつくまでの体験」を重視した。

事例:Ebay
スタッフ同士で活用。
買い物プロセスを漫画で可視化
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漫画の有効性について


「Communication (コミュニケーション)」

昔の壁画に書いてある絵は、コミュニケーションツールとして成立していた。
文字を読めない幼児も、絵を見て笑うことがある。


「Imagination(想像力)」

複雑な人の描写は、特定の人を思い浮かべる。
一方、単純な人の描写は、色んな人を当てはめることが出来る。自分を重ねることも出来る。

感情は、文字よりも「表情のイラスト」を使った方がより使わる。
「文字」「表情のイラスト」を組み合わせるとさらに効果的である。

極端な話「目のイラスト」だけでも感情を伝えることが出来る。


「motion (動き)」

効果的なカット割を考える。
「空白」のカットを入れると、時間の広がりを見せることができる。
「同じカット」を繰り返し見せることによっても、同じく時間の広がりを見せることができる。


漫画の書き方


「あなたはアーティストか?」という問いに対して、子供は全員手を挙げる。
年齢があがるにつれて「アーティストではない」と応える。

漫画はやり方さえ学べば、誰でも描ける。


「What's your comic story」

・誰に見せる?
・時間は、夜、昼?
・場所は職場?
・どのようなアクションが必要?
・会話(現実的で説得力のあるもの)


「Laying out」

・どの視点で見せる?
・クローズアップ必要?

「Dawing and refining」

・ポーズをとった写真をなぞるのも ok
・ポーズのテンプレートは沢山ある
designcomics.org 他

ツールも沢山ある
manga studio 
bitstrips


最後に

「漫画の導入について、会社から許可を得るにはどうすればいいか?」とよく聞かれる。

・リソースや時間の節約になる
・作るのにもリソースがほとんどいらない
・書き直しも簡単

というように伝えると良い。


Yahoo のプロジェクトにおいて、漫画のようなビジュアル情報がなかったがゆえに、
最後の方になって駄目だということがわかったことがあった。

ebay, google, ikea, yahoo, lego を初め、多くの企業が漫画を使っていることも、良い pr になるであろう。
漫画の場合翻訳も時に不要である。

「製品説明のストーリーボードを作ったから見てくれ」と自信を持って言おう。

また、「漫画」は、万能薬でなく、あくまで数あるツールの一つと捉えた方がいい。


QA

Q:一番効果があった事例を教えて欲しい


スタートアップの web ページにおいて、説明の為に漫画を使ったところ、cv が2倍になった。
当社 ceo は漫画を使うことに反対であった。


Q:漫画をプレゼン以外で使ったことはあるか

ディスカッションのツールとして、「チーム全員で漫画をつくる」ということもやった。

また、yahoo 時代に、ユーザ向けに見せたこともある。「これで問題が解決出来ると思いますか?」という投げかけを行った。